第2回「アクセサリーのおんがくをつくる2」 [アクセサリーのおんがくをつくる]

二回目の内容も、えぶちさんとギリギリまで考えました。
前回は、ジュエリーボックスを作って音楽を作りました。
ジュエリーボックスの中に入る、形のないアクセサリー=音楽というかなりコンセプチュアルな内容だったのだけど、でもえぶちさんは超おもしろかっこいいアクセサリーを作る人なのだし、かっこいいアクセサリーを見てみたい!

江渕さんのブログを読んでいて、「ビーズ」について書かれているところに目がとまりました。
“アンティークビーズは一つ一つ形が違っていて、どれもおもしろい。
個性のあるビーズを選んでつないでいく、編集作業がおもしろい”みたいなことが書いてあった(私の記憶ですが・・・)と思います。
これは、私のやっている音楽の作業と似ていると思いました。
ワークショップにおいて、参加者が一人一人それぞれの個性ある音・音楽・発想を出してきたときに、
それぞれ特徴的な一つ一つの素材を生かすようにどのようにつないでいくか、
と考えるのが私のやっていることです。
私は、ワークショップという場において、
何人かの他者と同席しているところで私一人で音楽を作ってしまうことよりも、
参加者から発したものを一部でもいいからできるだけとりあげて、編集することが楽しいです。

ここに共通点を見出して、ビーズアクセサリーで音楽ができないかなと思いました。
お互い、原石をつないでいく、編集していく作業を、しかも分業ではなく共同でできないかなあ、と。
8時間の会議の末、できたプログラムは、以下でした。


1使うビーズを4種類選ぶ(最後にアクセントとなる素材を1つ選んでもいい)
 5分で!!
2ビーズを手のひらサイズの長さに通す。
 これも5分で!!!
3つないだビーズを江渕さんが成形してブローチにする。
4出来上がったブローチの形、色、ビーズの種類などに注目して音楽をつくる。
 ピアノだけで!!!(声までは可)
5タイトルをつける。
6江渕先生による、作家インタビュー


江渕さんは、アクセサリーをつくるには勢いが大切で、5分で通すということにしたら、勢いあるアクセサリーができると思うと言っていました。
確かに、かなり素敵なアクセサリーができていました。

そして、アクセサリーを音楽にしました。
ピアノと声でアクセサリーの形を音に変えていきます。
ビーズの色を白鍵と黒鍵に読み替えたり、ピアノの鍵盤の上で形を描いたり、
ビーズの数を和音の数に読み替えたり、
ビーズの色、大小をピアノの音程や音量にを音量に読み替えたり、
アクセサリーそのもののイメージをうたにしたりもしました。

そうやってできた音楽は6つ。
全部の素材を一つの曲に組み合わせようとやってみたけれど、
違うものを一緒に重ねすぎると、音が多くなりすぎて、印象が変わりにくい感じがしました。
一方で、一つのアクセサリーの音楽を同時に3〜4人で演奏するのが、迫力があって音も面白かった。
この音楽は、アクセサリーの実物がないと演奏できません。
おもしろかったのは、一人の方が、ビーズの順番を読み間違えて、違う音を出してしまったときに、(その間違いは本人にしかわからないのだけど)「間違えた!!!」と言って、頭を抱えていたこと。
楽譜にきっちり書かれたクラシック音楽ではないのに、超真剣に「間違えた!」の概念がうまれたことが面白かったです。


できた作品タイトル
・1と2と5
・真剣
・たなかだよ。ハダカだよ。
・はるかめ
・NQP
・たまごにからまれる
tamago.jpgsinken.jpgnqp.jpghadaka.jpgharukame.jpg125.jpg



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